上野上子安地蔵
2021.09.06
安永二年(1773年)2月24日伊勢川川両岸の申合わせにより、此の地を*1卜し(ぼくし)子安地蔵を*2勧請(かんじょう)しました。2月のほか7月24日の例祭には相撲、芝居、踊りなどあって盛況でしたが、芝居、踊りは時代によって一定せず、 相撲は毎年なされていました。
解願には子安地蔵に着物を着せ、幼児成長の願かけには地蔵の着物をいただき、赤児に着せる風習がありました。現在は*3解願(がんほどき)きによだれかけに親と子供の名前とメッセージを書き子安地蔵に掛ける事が多くなっています。
上野上子安地蔵
上野上子安地蔵に解願きのよだれかけを付けた状態
お礼によだれかけや着物をかける
子安観音
用語: *1卜す(ぼくす) 占って、よしあしを判断する。
*2勧請(かんじょう) 神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること
*3 解願(がんほどき) 神仏にかけた願がかなった後に、礼参りをして、願がけを解くこと