松ヶ丘小学校の歴史

集落活動センター松ヶ丘は旧町立松ヶ丘小学校をベースに地域の皆様と高知県の集落活動センターの仕組みを利用してつくられています。ここでは松ヶ丘小学校の歴史を記します

松ヶ丘小学校の発足の背景

昭和28年(1953年)町村合併促進法が発足し、向こう3か年間に約1万の町村数を概ね3分の1に減少させることを目安として、合併を促進する事となりました。公立文教施設整備・義務教育に関する法律の整備等の環境の変化が学校の統廃合を加速しました。

明治10年(1877年)		溜井・伊勢川小学校創立 (伊勢川の民家納屋の2階を仮校舎とする)
明治15年　(1882年)		溜井と伊勢川が分離し各地区に小学校を作る (分離後も各校2～３学級編成のため、秋の大運動会や相撲大会は合同でチーム編成)
昭和28年（1953年）	9月 1日	町村合併促進法発足
昭和30年 (1955年)	3月31日	地蔵寺・森・田井の3村が合併し、土佐郡土佐村が誕生
昭和31年 (1956年)	10月15日	松ヶ丘小学校落成
	11月1日	松ヶ丘小学校開校　（伊勢川小学校(田井第2小学校)と溜井小学校を統合）

松ヶ丘小学校開校まで

松ヶ丘小学校の歩み

松ヶ丘小学校の敷地造成には約５０ｍ下の伊勢川川から、石を運んで石垣を作るなど、地元総出で学校建設に汗を流しました。小学校は当初6学級編成で発足し、当時は近代的な小学校として注目されていました。初代校長の森本先生は相撲とソフトボールに力を注ぎ、特に本山町・土佐村地区の相撲では、何度も個人、団体優勝をしました。

昭和31年（1956年）	11月1日	松ヶ丘小学校開校　　初代校長：森本憲二郎
昭和32年（1957年）	6月	松ヶ丘臨時季節保育園　（土佐村田井に建設する保育園のテストケースとして開園）
昭和32年（1957年）	10月1日	相撲の土俵場新設
昭和34年（1959年）	10月4日	普通教室2室増設
昭和36年（1961年）	4月1日	西内恒雄校長着任
	10月1日	ミルク（脱脂粉乳）給食開始（へき地におけるミルク給食施設設備費利用）
昭和37年（1962年）	6月17日	土佐村有線放送設置により学校にも設置
昭和38年（1963年）	1月	理科教育振興法により理科器具設備整う
	4月	松ヶ丘地区にバス乗り入れ開始

小学校の校舎と教員住宅

小学校は2階建ての校舎で、教員のために教員住宅が３戸と校長先生用の少し大きい住宅がありました。校舎と教員住宅の間には炊飯場所があり、横には自転車駐輪場もありました。

校舎一階左側は校庭側に廊下があり教室が3室、一階右側に教員室、売店と放送室用機器の場所、図書室、トイレがありました。二階左側はステージのある講堂と増設された教室、右側には教室が3室あり宙階には放送室がありました。松ヶ丘小学校内部の写真は見つからないので、思い出して図面にしてみました。

小学校の歴史(続き)

昭和39年（1964年）	3月	防火用水池、校庭前方高台に国旗掲揚台作る
	7月	バックネット、はん登棒台を設置
昭和40年（1965年）	3月	運動場東側、西南隅高台下に花壇を作る
	5月	牛乳をミルク給食として実施する（高知県の脱脂粉乳から牛乳への切り替え決定による）
昭和41年（1965年）	4月1日	5学級編成となる
	4月1日	内園伊久夫校長着任
昭和42年（1966年）	4月1日	4学級編成となる
	8月1日	宿直勤務廃止
昭和44年（1968年）	4月1日	5学級編成となる
	6月30日	学校統合により田井小学校松ヶ丘分室と改称する

松ヶ丘小学校閉校後の動き

松ヶ丘小学校閉校後は、松ヶ丘地区にはこれまで有った一体感が薄れ、溜井、伊勢川、上野上の3地区の交流も疎遠になり、地域の活力も低迷しようとしていました。一方高知県下では４Hクラブ活動が活発で、「松ヶ丘４Hクラブ」が発足し活発な活動を続けていました。クラブは「この地域に再び活力を蘇らさん」と協議を重ね、試行錯誤の結果【松ヶ丘農民大運動会】が誕生しました。

【松ヶ丘農民大運動会】は昭和46年（1971年）荒廃した旧運動場で行われましたが、3地区の協力も得て、熱気に囲まれた素晴らしいものとなりました。以降33回（2006年4月現在）開催されています。

昭和45年（1970年）	4月	瀬戸小学校の火災となり、松ヶ丘の校舎が移築される
昭和46年（1971年）	9月	第1回松ヶ丘農民大運動会開催
昭和47年（1972年）	3月	松ヶ丘会館完成
昭和61年（1986年）		松が丘地区農産物加工所完成　（昭和61年度）
平成９年（1997年）	4月	プール新設
平成27年（2015年）	4月	松ヶ丘コミュニティーセンター完成